ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ハイゼ」の意味・わかりやすい解説
ハイゼ
Heyse, Paul Johann Ludwig von
[没]1914.4.2. ミュンヘン
ドイツの小説家,劇作家,詩人,翻訳家。 1910年ノーベル文学賞受賞。ベルリン,ボン両大学でギリシア語,ラテン語,ゲルマン語,ロマンス語を学ぶ。 1852~53年イタリアに遊学。この体験はその後の彼の文学活動に大きな影響をもち,イタリアに取材した作品が多い。 54年マクシミリアン2世に招かれてミュンヘンにおもむき,E.ガイベルとともにミュンヘン派の中心的存在となった。短編の名手で,技巧的にはドイツの作家中彼の右に出るものがない。『ララビアータ』L'Arrabbiata (1855) などがある。ほかに小説『現世の子ら』 Kinder der Welt (73) など。
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