化学辞典 第2版 「シクロホスファミド」の解説
シクロホスファミド
シクロホスファミド
cyclophosphamide
2-[bis(2-chloroethyl)amino]tetrahydro-2H-1,3,2-oxazaphosphorin-2-one.C7H15Cl2N2O2P(261.1).ビス(2-クロロエチル)アミンにオキシ塩化リンを反応させ,次に2-アミノプロパン-1-オールと環化させると得られる.ラセミ体は無色の柱状晶.融点51~52 ℃.一水和物は融点41 ℃.(R)-シクロホスファミドは融点65~66 ℃,+2.3°(メタノール).酢酸に易溶,エタノール,ベンゼン,水に可溶.多発性骨髄腫,悪性リンパ腫,乳がん,急性白血病,肺がん治療薬として使用される.LD50 421 mg/kg(マウス,静注).[CAS 50-18-0]
出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報