日本大百科全書(ニッポニカ) 「シャルルロア」の意味・わかりやすい解説 シャルルロアしゃるるろあCharleroi ベルギー西部、エノー州東部の工業都市。人口20万0578(2002)。首都ブリュッセルの南約50キロメートル、サンブル川左岸に位置し、かつて重要な炭田地域の中心地で鉄鋼をはじめ、電気機械、航空機製造、ガラス、化学肥料、セメントなどの工業が発達していた。しかし1960年代後半からの石炭業の不振に伴う斜陽化が著しい。町の起源は、スペイン王カルロス(フランス語名シャルル)2世にちなみ命名された1666年建設の要塞(ようさい)である。第一次世界大戦の激戦地。[川上多美子][参照項目] | サンブル川 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「シャルルロア」の意味・わかりやすい解説 シャルルロアCharleroi ベルギー南西部,エノー州の工業都市。ブリュッセル南方約 50km,サンブル川北岸に位置する。 18世紀には炭鉱を中心とした都市で,19世紀には,サンブル川の運河化,鉄道,道路の整備により,一大工業地帯の中心に発展。周辺の炭鉱は閉鎖されたが,鉄鋼,機械,ガラス,化学,製陶などの工業があり,大都市圏を形成している。特にガラスの生産ではヨーロッパ有数。シャルルロア=ブリュッセル運河がサンブル川とスヘルデ川を結び,鉄道,道路で国内,ドイツ,フランスの諸都市に直結している。北郊には空港がある。人口 20万 6214 (1991) 。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報