インド北西部、ラージャスターン州中央にあるオアシス都市。周辺部を含む人口85万6034(2001)。タール砂漠の入口に位置し、隊商の集まる市(いち)であった。1458年、先カンブリア代の砂岩や流紋岩の岩山に藩王ラオ・ジョーダが城塞(じょうさい)を築き、以後城下町として発展した。崖(がけ)下の古い市街地には城壁の一部が残っている。新しい街はその郊外に発展し、空港、空軍訓練学校、中央乾燥地域研究所がある。郊外にはスメールサマンド灌漑(かんがい)水路や井戸灌漑が整備され、整然と区割りされた耕地が広がる。伝統的手工業のほかにウール工業が立地し、鉄道、道路、航空路の要地で商業中心地となっている。ウマイドバワン新宮殿や古寺院が有名。
[成瀬敏郎]
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