ヤクーツク(英語表記)Yakutsk

デジタル大辞泉 「ヤクーツク」の意味・読み・例文・類語

ヤクーツク(Yakutsk/Якутск)

ロシア連邦東部、サハ共和国首都レナ川中流に臨む河港をもつ。1632年にコサックが築いたとりで起源し、17世紀から18世紀前半にかけて毛皮交易拠点になった。19世紀末の金などの鉱床発見により、都市として発展。1922年よりヤクート自治ソビエト社会主義共和国(現サハ共和国)の首都となる。

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精選版 日本国語大辞典 「ヤクーツク」の意味・読み・例文・類語

ヤクーツク

  1. ( Yakutsk ) ロシア連邦、サハ共和国(旧ヤクート自治共和国)の首都。シベリア東部のレナ川中流左岸に沿う河港都市で、水陸交通の中心地。革命前は政治犯の流刑地。

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改訂新版 世界大百科事典 「ヤクーツク」の意味・わかりやすい解説

ヤクーツク
Yakutsk

ロシア連邦東部,サハ(ヤクート)共和国の首都。人口23万6000(2005)。水陸空交通の要衝。レナ川左岸の河港で,10月末から5月初めまでレナ川が凍結するので,夏季にムルマンスクとの間を北極海経由で往復する貨客船の発着でにぎわう。毛皮取引の中心で,皮革,製靴コンビナートがあり,化学工業,製材,製紙,食品加工,煉瓦製造,船舶修理などが発展している。また周辺の天然ガス採掘プロジェクトの中心として活気を呈している。市内は天然ガス利用の集中暖房方式がとられている。ヤクート文化の中心で,総合大学,教育大学,医学大学,新聞・雑誌の発行所がある。郊外にあるロシア科学アカデミー凍土研究所ではしばしば大規模な国際学会が開かれる。1632年に砦(とりで)ができ,80年代に城塞(木造の望楼が現在も保存されている)となり,軍事,行政,商業の中心となってきた。また流刑地でもあった。
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日本大百科全書(ニッポニカ) 「ヤクーツク」の意味・わかりやすい解説

ヤクーツク
やくーつく
Якутск/Yakutsk

ロシア連邦東部、サハ共和国の首都。レナ川の中流左岸にある河港都市。人口19万5500(1999)。バム鉄道のベルカキート駅へ幹線自動車道が通じ、空港もある交通の要地。船舶修理、家具、皮革・履き物、建設資材、縫製、食料品(乳業、魚、酒、肉)などの工業がある。国立総合大学と諸学校、ロシア科学アカデミー支部とその永久凍土研究所、博物館、劇場などがあって、教育・文化の中心地ともなっている。起源は1632年にレナ川右岸に建設された柵(さく)(要塞(ようさい))で、のちに左岸へ移った。17世紀から18世紀前半まで、極東におけるロシアの探検や植民活動の根拠地となった。帝政時代の流刑地。1922年4月からヤクート自治共和国(1991年サハ共和国)の首都。

[三上正利]

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百科事典マイペディア 「ヤクーツク」の意味・わかりやすい解説

ヤクーツク

ロシア,東部シベリア,サハ共和国の主都。レナ川河岸の河港都市。毛皮,建設資材,木材などの工業が行われる。18世紀以後ロシアの北東シベリア進出の基地。19世紀以降,流刑地でもあった。大学(1956年創立),永久凍土研究所,博物館,ヤクート語の新聞・雑誌の発行所などがあり,ヤクート文化の中心。空港がある。26万6026人(2009)。
→関連項目サハ

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ヤクーツク」の意味・わかりやすい解説

ヤクーツク
Yakutsk

ロシア東部,サハ共和国の首都。レナ川中流部左岸に位置する河港都市。 1632年右岸に要塞が築かれたことに始り,42年現在地に移った。 17世紀から 18世紀前半にかけてロシアの極東地区への植民の拠点であった。リス,テンなどの毛皮の集散地で,木材加工,金属加工,食品などの工業がある。ヤクートの教育,文化の中心地として,ヤクート大学 (1956) ,科学アカデミー,永久凍土研究所,郷土博物館などがある。ハイウェー分岐点で,国際空港もある。人口 26万9486(2010)。

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山川 世界史小辞典 改訂新版 「ヤクーツク」の解説

ヤクーツク
Iakutsk

ロシア連邦内のサハ共和国の首都。レナ川に臨む港町で,ロシア革命前は政治犯の流刑地であったが,1918年7月ソヴィエト政権ができた。

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