スラ諸島(読み)スラしょとう(英語表記)Sula Kepulauan

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「スラ諸島」の意味・わかりやすい解説

スラ諸島
スラしょとう
Kepulauan Sula

インドネシアスラウェシ島東方に,バンガイ諸島を経て,ほぼ東西に連なる諸島。タリアブ島,マンゴレ島,サナナ島と周辺の小島よりなる。マルク諸島に属し,行政的にはマルクウタラ州を形成。3島とも山がちで,熱帯雨林に覆われる。テルナテ島スルタンの地であったが,1683年オランダが支配下に置いた。イネトウモロコシ,タバコ,サトウキビが栽培される。良質の木材によって舟がつくられ,住民は航海術に優れている。面積 4850km2

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「スラ諸島」の意味・わかりやすい解説

スラ諸島
すらしょとう
Sula Kepulauan

インドネシア、スラウェシ島の東方に位置し、モルッカ諸島に属する諸島。タリアブTaliabu島を主島とし、マンゴルMangole島、サナナSanana島などの島々からなる。面積4870平方キロメートル。人口約3万。住民はアルフール系のスーラ人が大部分イスラム教徒である。人口の3分の2はサナナ島に集中している。ココナッツサゴヤシ、タバコ、トウモロコシ、米などの生産と漁業が行われ、林産物としては黒檀(こくたん)がある。中心地はサナナ島のタンジュンバリア。マルク州に属する。

[上野福男]

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