ドイツ中部、チューリンゲン州の都市。チューリンガー・ワルト山地南西麓(ろく)、標高440メートルの地にある。人口4万8000(2000)。地名は「食塩泉」を意味するゾールSoleに由来する。カリと鉄鉱石の採掘が行われ、16世紀なかばから三十年戦争(1618~48)のころまでは、ヨーロッパでもっとも重要な武器製造地であり、鉄鉱業と鉄加工業は17、18世紀が最盛期であった。今日でもスポーツおよび狩猟用の銃砲製造が行われる。ほかに、モーターバイク、計算機、剃刀(かみそり)、家庭用品、大工道具の生産がある。1239年に記録に現れ、1527年都市の特許状を得た。15世紀の教会、16、17世紀の城などが残っている。
1952~90年には旧東ドイツに同名の県があり、面積3856平方キロメートル、東ドイツ最小の県であった。チューリンガー・ワルト山地中には保養地が多く、山間の低地には工業が散在している。
[佐々木博]
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
ローマ法王ともいう。ラテン語 Papaの称号はカトリック教会首長としてのローマ司教 (教皇) 以外の司教らにも適用されていたが,1073年以後教皇専用となった。使徒ペテロの後継者としてキリスト自身の定...