ぞべぞべ(読み)ゾベゾベ

デジタル大辞泉 「ぞべぞべ」の意味・読み・例文・類語

ぞべ‐ぞべ

[副](スル)
長い着物を身につけて、動作にしまりのないさま。ぞべらぞべら。
自分の―した絹の着物と」〈長与青銅の基督
緊張感がなく、だらしないさま。ぞべらぞべら。
「東京風の女中様子も、そんなに―しては居なかった」〈秋声
[類語]だらしないぐうたらずぼらものぐさしだらないぬらりくらりのらりくらりぬらくらのらくらだらだらちゃらんぽらんのんべんだらり無精ルーズ

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「ぞべぞべ」の意味・読み・例文・類語

ぞべ‐ぞべ

  1. 〘 副詞 〙 ( 「と」を伴って用いることもある )
  2. つややかなさまを表わす語。〔かた言(1650)〕
  3. 長い着物などを着て、動作が不活発なさまを表わす語。ぞべらぞべら。ぞべりぞべり。
    1. [初出の実例]「唐物屋衆さへならぬほどに、ぞべぞべと着飾って」(出典:浄瑠璃・卯月の紅葉(1706頃)中)
  4. ( から ) てきぱきせず、だらしのないさまを表わす語。ぞべらぞべら。
    1. [初出の実例]「何さしてもぞべぞべとかいしょのないくせに」(出典:浄瑠璃・祇園祭礼信仰記(1757)四)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android