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かび

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説


かび

徳田秋声の長編小説。 1911年発表。尾崎紅葉門下であった秋声が,師の死を転機に自然主義的作風に移った記念碑的作品。手伝い婆さんの娘お銀と,ずるずると関係を結んだ作家笹村が,出産,結婚を経ても不毛なままの愛に耐えきれず旅に出て,ゆきずりの女と一夜をともにする。じめじめした黴の生えたような重苦しい生活を突き放した眼で描き尽し,自然主義小説の頂点に立つものとして後代に大きな影響を残した。

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デジタル大辞泉の解説

かび【×黴】

《「牙(かび)」と同語源》有機物の上に生じる菌類またはその菌糸の集まり。糸状菌など、キノコを生じないものをさしていい、適当な温度と水分があれば無制限に成長を続け、至るところに発生する。 夏》「たらちねの母の御手なる―のもの/汀女
[補説]書名別項。→

ばい【黴】[漢字項目]

[音]バイ(慣) [訓]かび かびる
かび。「黴菌
性病の一。梅毒。「黴毒駆黴検黴
黒ずむ。暗くかすか。「黴雨

かび【黴】[書名]

徳田秋声の長編小説。自身と妻をモデルとした私小説風の作品で、明治44年(1911)「東京朝日新聞」に連載。単行本は明治45年(1912)に刊行。著者の自然主義作家としての地位を確立した作品のひとつ。

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大辞林 第三版の解説

かび【黴】

菌類のうち、菌糸からなる原糸体をつくり、子実体をつくらないものの慣用的名称。飲食物・衣類その他有機物質の表面に生え、人間の生活と関係の深いものが多い。糸状菌。 [季] 夏。 《 -の香や一冊足らぬ七部集 /青木月斗 》
[句項目]

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