だす

精選版 日本国語大辞典 「だす」の意味・読み・例文・類語

だす

〘助動〙 (活用は「◯・だし・だす・◯・◯・◯」。「で‐やす」の変化した語) 「です」にあたる断定助動詞の丁寧語。明治以後は大阪地方の方言
洒落本・真女意題(1781)「夫だがいまっからア半端だす、モウ何時だヱ」
[補注]終止形は、少しぞんざいな言い方では、「だす」の「す」を省き、「だァ」という。下にカ行音が来る場合や、終助詞「え」、推量の助動詞「やろ」などが結合する場合には促音便になって、「だっか」「だっけど」「だっせ」「だっしゃろ」となり、ナ行音が来れば「だんな」「だんねん」と撥音便になるのが普通。また、促音直下では「だす」は「えらいこったっせ」など、清音となる。もと船場(せんば)を中心とする商家のことば。

だす

〘名〙 魚「だつ(駄津)」の異名
評判記難波物語(1655)「だすといふ魚のくちに、あやかりけるにや」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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