ダルハン(読み)だるはん(英語表記)Darkhan

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ダルハン」の意味・わかりやすい解説

ダルハン
だるはん
Darkhan

モンゴル北部、同国第三の都市。首都ウランバートルの北北西188キロメートルに位置する。人口6万5791(2000)。1961年以来、COMECON(コメコン)(経済相互援助会議)諸国の援助を得て新工業基地として同名の集落に接して建設された。現在はウランバートル、エルデネト(銅モリブデン・コンビナートがある)と並んでモンゴルを代表する工業都市である。モンゴルとロシア連邦を結ぶ鉄道が通り、また東のシャリンゴル炭田、西のエルデネトとも鉄道で結ばれている。火力発電所や建設資材、れんがセメント毛皮食肉などの工場がある。

[吉田順一]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ダルハン」の意味・わかりやすい解説

ダルハン
Darhan

モンゴル北部,セレンゲ州に囲まれた特別市ウラーンバートル北方 230km,オルホン川の支流ハラー川にのぞむ。ウラーンバートルに次ぐ同国第2の工業都市。まったくの原野に 1964年以来コメコン加盟諸国の援助で建設された。建設,建材食品飼料などの工場があり,国の工業生産の多くをになっている。人口8万 100 (1991) 。

ダルハン(荅剌罕)
ダルハン
Darkhan

中国,元朝から清朝にかけて,モンゴルの王侯貴族,ラマ僧などに与えられた特権を示す称号。その特権の特徴は貢課を免じられることであった。そのほか罪を犯しても9回までは問われないなど,いくつかの特権をもっていた。特権は代々受継がれる場合もあった。

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