チェッカー(読み)ちぇっかー(その他表記)checkers

デジタル大辞泉 「チェッカー」の意味・読み・例文・類語

チェッカー(checker)

赤・黒12個ずつの丸い駒を、市松模様盤上に並べ、交互に動かして相手の駒を飛び越えて取り合うゲーム。西洋碁。
チェック2」に同じ。
チェッカーフラッグ」の略。

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精選版 日本国語大辞典 「チェッカー」の意味・読み・例文・類語

チェッカー

  1. 〘 名詞 〙
  2. ( [英語] checkers ) 二人で行なう盤上競技の一種。盤は縦・横とも八列の市松模様で、黒枡だけを使って行なう。駒は赤・黒各一二個で、斜め前に一目ずつ動かす。斜め前に相手の駒がある時には、これを飛びこえて取り、相手の駒を全部取ったものが勝ちとなる。
    1. [初出の実例]「チェスやチェッカァをやってゐる」(出典:鏡子の家(1959)〈三島由紀夫〉二)
  3. ( [英語] checker の盤の模様から ) 市松模様。チェック。
    1. [初出の実例]「チェッカーのマフラ」(出典:ちぎれ雲(1947‐56)〈幸田文〉造語家)

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「チェッカー」の意味・わかりやすい解説

チェッカー
ちぇっかー
checkers

2人で行う盤上競技の一種。日本の挟み将棋にやや似ている。起源は古く、紀元前数千年のエジプトに原型があったといわれ、ホメロスの『オデュッセイア』にも記述がある。

 多くの国に同系のゲームが存在するためルールの統一が困難で、いちおう国際ルール(ポーランドなどで行われていて、10×10の広い盤を使う)があるが、ここではイギリス、アメリカ、日本で広く行われているチェッカー(イギリスではドラフツdraughtsという)を解説する。基本的なルールには大差はないので、これを知ることで同類をマスターするのは容易である。

[東 公平]

用具と競技方法

盤は8×8の正方形で、64枡(ます)。濃淡の市松(いちまつ)模様(「チェス」の項参照)。右手前に白枡がくるように置き、黒枡だけを使う。駒(こま)は赤と黒各12個で平たい円筒形(図A)。黒が先手で1手ずつ交互に動かし、相手の駒を全部取ったほうの勝ち。引き分けもある。

〔1〕駒の動かし方 斜め前に1歩ずつ、前進だけ。相手陣のいちばん奥に入るとキングに成り、後退もできるようになる。

〔2〕駒の取り方 斜め隣に相手の駒があり、その向こうが空所であれば、飛び越えてこれを取る(図B(1)の右)。何個でも連続して取れる(図B(1)の左では1手で3個取れる)。取れる駒はかならず取らねばならない。取る手が二つ以上あれば任意の駒を取るが、数多く取れる場合はそのほうを選ばねばならない(図B(2)では左の2個を取る)。キングに成ると駒を2個重ねて表示する。キングに成ったときは、次に後退して取れる駒があっても、いったん停止せねばならない(図B(2)で一度に3個取ることはできない)。

[東 公平]


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改訂新版 世界大百科事典 「チェッカー」の意味・わかりやすい解説

チェッカー
checkers

2人で行うボードゲーム。チェッカーはアメリカの呼び名で,イギリスではドラフツdraughts,フランスではジュ・ドゥ・ダームjeu de dames(婦人の遊び)という。その歴史は古く,16世紀にはほぼ現在のルールに近いゲームが完成していた。ゲーム盤と駒の数は国によって違うが(たとえばポーランド・チェッカーは10×10の升目,駒数は20個),英米タイプともいうべき標準型は8×8の升目が市松模様になっていて,チェス盤と同じである。駒は白黒各12個を用い,図のように盤上に配置する。黒が先手。駒の動きは斜め前方に1升ずつ進む。後進はできない。すでに駒のいる升目には入れない。駒が相手方の第1列に到達するとキングに昇格し(駒を二つ重ねて目印にする),斜め後方へも動くことができるようになる。相手の駒をジャンプするとその駒をとることができる。ジャンプは相手の駒が自分の駒の前にあって,その駒の一つ向こうの升目があいているときに限る。このとき相手の駒をとりのけ,あいた升目に進む。自分の駒は跳べない。連続してジャンプすることも可能である。ただしキングになったときは,その場所でいったん止まらなければならない。一度取りのけた駒は再使用できない。駒がジャンプできるときは,不利とわかっていても必ず跳ばなければならないが,2ヵ所以上跳ぶところがあるときはその選択は任意である。相手の駒を全部とるか,相手の駒をまったく動けなくした方が勝ち,双方とも有効な手がなければ引分けとなる。
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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「チェッカー」の意味・わかりやすい解説

チェッカー
checkers

2人で対戦する盤上ゲームの一種。約 4000年の歴史をもつといわれ,エジプトのスフィンクス出土品にその原形がみられる。現在世界各地で多くの変形ルールがみられ,いずれが正統であるか考証できないが,1948年に創設された世界チェッカー連盟は 10× 10路盤と白黒各 20個の駒を使う「ポーランドチェッカー」を国際ルールとして統一し,世界選手権を行なっている。ゲームは,白黒に塗り分けたチェッカー盤に駒を置き,交互に1手ずつ駒を斜め前方に1枡 (ます) 動かして進められる。ただし,相手の駒が自分の駒の斜め隣にきてさらにその前方の枡が空いている場合は必ずその駒を飛越して捕獲し,盤から除外する。捕獲した駒の次の駒を取れる状態のときは,同じ手のうちで連続して捕獲を続けなければならない。駒が相手陣の最終段に達すると成駒となって動き方が変る。相手の駒をすべて捕獲したほうが勝ちとなる。

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百科事典マイペディア 「チェッカー」の意味・わかりやすい解説

チェッカー

2人で行う室内遊戯チェスと同じ盤に円形の駒を白黒各12個並べ,斜め前に1目ずつ進ませるが,自駒の進路直前に敵駒があれば,これを飛び越して敵駒を取る。敵駒を全部取るか,敵を手づまりにしたら勝ち。古代エジプト,初期王朝時代に行われていたとする説が有力。アラビア,スペインを経てヨーロッパに広まり,16世紀ごろ現行ルールが定まった。

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とっさの日本語便利帳 「チェッカー」の解説

チェッカー

レジの専門要員、レジ店員。スーパーなどで買い上げ商品の点検と代金の受け取りをする。近年はバーコードを読み取るだけで情報が入力されるPOSレジの導入が進んだため、高速レジ打ちの名人芸を見られる場も減少。

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