ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ドクダミ科」の意味・わかりやすい解説 ドクダミ科ドクダミかSaururaceae 双子葉植物コショウ目の1科。東アジアと北アメリカの熱帯から暖温帯にかけて分布し,5属7種が知られる。いずれも多年草で,単葉を互生する。穂状花序をつくり,包が花弁のようになる。小花は両性花で花被が退化し,3または6,あるいは8本のおしべをもつ。心皮は3~5個で合生あるいは離生し,各心皮には2~10個ほどの胚珠を含む。果実は普通,蒴果になる。ドクダミ Houttuynia,ハンゲショウ Saururusなどの諸属が知られ,薬用に使われるものもある。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by
日本大百科全書(ニッポニカ) 「ドクダミ科」の意味・わかりやすい解説 ドクダミ科どくだみか[学] Saururaceae 双子葉植物、離弁花類。多年草。葉は単葉、全縁で互生する。托葉(たくよう)は葉柄と部分的に合着する。花序は穂状。花は小さく、花被(かひ)を欠くが、最下の包葉または枝先の葉は白色で目だつ。雄しべは3、6または8本、離生または子房に合着する。心皮は3または4枚、種子に外胚乳(はいにゅう)がある。ドクダミ属、ハンゲショウ属など4属6種が東アジア、北アメリカに分布する。コショウ科に近縁と考えられている。APG分類でもドクダミ科とされている。[大森雄治 2018年7月20日] ドクダミの花〔形態〕 ハンゲショウの花〔形態〕 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例 Sponserd by