ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ドワイト」の意味・わかりやすい解説
ドワイト
Dwight, Timothy
[没]1817.1.11. フィラデルフィア
アメリカの教育家,神学者,詩人。母は J.エドワーズの3女。 13歳でエール大学に入学,1769年優等で卒業。その後教師,牧師,政治家,文筆家など多方面で活動し,合衆国成立後の数十年間,最も影響力を有する知識人指導者の一人と目された。 83~95年コネティカット州グリーンフィールドの組合派教会の牧師をつとめ,95年エール大学総長兼神学教授となり,他界するまでその職にあった。「コネティカット才人」の一人。詩集『カナーンの征服』 The Conquest of Canaan (1785) ,『ニューイングランドとニューヨークの旅』 Travels in New England and New York (4巻,1821~22) ほか説教集などがある。
ドワイト
Dwight, Theodore
[没]1846.6.12. ニューヨーク
アメリカの法律家,新聞編集者,詩人。ティモシー・ドワイトの弟。「コネティカット才人」の一人。オールバニ,ニューヨーク2つの『デーリー・アドバタイザー』 Daily Advertiserの創刊者。主著『その著作に現れたトマス・ジェファソンの性格』 Character of Thomas Jefferson as Exhibited in His Own Writings (1839) 。
ドワイト
Dwight, Sereno Edwards
[没]1850.11.30. アメリカ,フィラデルフィア
アメリカの教育家,法律家,牧師。ティモシー・ドワイトの5男。 1803年エール大学卒業。ハミルトン・カレッジ総長。主著『ジョナサン・エドワーズの人と作品』 Life and Work of Jonathan Edwards (10巻,1830) ,『説教集』 Select Discourses (51) など。
ドワイト
Dwight, John
[没]1703. ロンドン
イギリスの陶芸家。法律を学びチェスタ教区の書記をしていたが,1671~74年のある時期ロンドンのフラムに住み,71年に磁器製作の特許を手に入れてフラム磁器を製作。 93~96年磁器の特許をめぐる訴訟に巻込まれた。ルーペルト王子やチャールズ2世の胸像,娘リディアの横臥像のような肖像をかたどった磁器の製作者として有名。フラム磁器は弟子たちにより 1862年まで製造された。
ドワイト
Dwight, Theodore William
[没]1892.6.29. アメリカ,ニューヨーク,クリントン
アメリカの法学者,教育家。ティモシー・ドワイトの孫。ハミルトン・カレッジ卒業後,1年間エール大学で学び,のちハミルトン・カレッジ,コロンビア大学で教鞭をとった。社会改革,特に監獄,感化院の改善に尽した。
ドワイト
Dwight, Timothy
[没]1916.5.26.
アメリカの牧師,教育家。「コネティカット才人」の一人ティモシー・ドワイトの孫。エール大学神学部教授 (1858~86) ,エール大学総長 (86~99) 。主著『内なる生活のために』 Thoughts of and for the Inner Life (99) 。
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報