ニミッツ(その他表記)Chester William Nimitz

改訂新版 世界大百科事典 「ニミッツ」の意味・わかりやすい解説

ニミッツ
Chester William Nimitz
生没年:1885-1966

アメリカ海軍軍人,元帥。テキサスフレデリックスバーグの生れ。太平洋戦争中の太平洋海域におけるアメリカ海軍の最高指揮官。真珠湾攻撃直後に太平洋艦隊司令長官となり,開戦初頭大きな被害を受けた太平洋艦隊を再建陸軍マッカーサーと協力して対日進攻海軍作戦全般を指揮した。1945年東京湾における日本降伏の調印式はニミッツの旗艦ミズーリで行われた。47年退役後は海軍長官の特別補佐官などを務めた。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ニミッツ」の意味・わかりやすい解説

ニミッツ
Nimitz, Chester William

[生]1885.2.24. テキサス,フレデリックスバーグ
[没]1966.2.20. サンフランシスコ近郊
アメリカの海軍軍人。 1905年海軍兵学校卒業。第1次世界大戦中は,大西洋潜水艦隊参謀長。 39年海軍省航海局長,日本の真珠湾攻撃直後の 41年 12月太平洋艦隊司令長官に任命され,D.マッカーサーが担当した太平洋南西部を除く太平洋における最高指揮官となった。 42年6月ミッドウェー海戦勝利を収め,以後ソロモン海戦,ギルバート諸島戦いマリアナ沖海戦,フィリピン進攻など第2次世界大戦終結まで重要作戦に活躍。 44年 12月アメリカ海軍で新設された,最高位の海軍元帥に昇進。 45年9月戦艦『ミズーリ』における日本の降伏調印式に参加。 45年 12月から 47年 12月まで海軍作戦部長。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ニミッツ」の意味・わかりやすい解説

ニミッツ
にみっつ
Chester William Nimitz
(1885―1966)

アメリカの海軍軍人。テキサス州フレデリックスバーグ生まれ。海軍兵学校を卒業し、第一次世界大戦時には大西洋艦隊潜水艦部隊参謀長。その後、海軍省航海局長などを歴任。第二次世界大戦中は、1941年12月真珠湾攻撃の直後に太平洋艦隊司令長官となり、太平洋地域における対日本軍攻撃作戦を指揮し、アメリカの対日戦勝利に大きな役割を果たした。1944年元帥。戦争直後、海軍作戦部長に就任。1947年退役。

藤本 博]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

百科事典マイペディア 「ニミッツ」の意味・わかりやすい解説

ニミッツ

米国の海軍軍人,元帥。テキサス州出身。太平洋戦争における太平洋海域の米海軍の最高指揮官。真珠湾攻撃直後に太平洋艦隊司令長官に任命され,太平洋艦隊を再建,西南太平洋総司令官の陸軍のマッカーサーと協力して,高速空母を中心とする機動部隊と海兵隊を擁して,中部太平洋を離島伝いに日本を攻略するという,対日進攻海軍作戦の全般を指揮した。
→関連項目ハルゼー

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「ニミッツ」の解説

ニミッツ Nimitz, Chester William

1885-1966 アメリカの軍人。
1885年2月24日生まれ。太平洋戦争でアメリカ太平洋艦隊司令長官として日本との海戦を指揮。1944年元帥。翌年ミズーリ号上での日本の降伏文書調印に署名者の一員として出席した。1966年2月20日死去。80歳。テキサス州出身。海軍兵学校卒。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

デジタル大辞泉プラス 「ニミッツ」の解説

ニミッツ

《Nimitz》アメリカ海軍の航空母艦。ニミッツ級航空母艦のネームシップ。原子力空母。1975年5月就役。湾岸戦争、イラク戦争などに参加。

出典 小学館デジタル大辞泉プラスについて 情報

今日のキーワード

仕事納

〘 名詞 〙 年の暮れに、その年の仕事を終えること。また、その日。《 季語・冬 》[初出の実例]「けふは大晦日(つごもり)一年中の仕事納(オサ)め」(出典:浄瑠璃・新版歌祭文(お染久松)(1780)油...

仕事納の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android