ニューアーク(読み)にゅーあーく(英語表記)Newark

翻訳|Newark

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ニューアーク」の意味・わかりやすい解説

ニューアーク
にゅーあーく
Newark

アメリカ合衆国、ニュー・ジャージー州北東部、ニューアーク湾に臨む同州最大の都市。人口27万3546(2000)。ニューヨーク市の西13キロメートルに位置する。同州の商工業中心地であり、ニューアーク港、国内線を主とするニューアーク空港を要(かなめ)とした交通の要所でもある。工業では、17世紀に始まった皮革をはじめ、貴金属電気器具、ビール、医薬品、塗料などが盛んで、保険業は国内第3位の実績をもつ。1666年にピューリタンの手で町が建設され、1836年に市制が施行された。鉄道(1834~35)、モリス運河(1832)の開通により、保険業や造船、貴金属などの商工業の発達をみた。1915年にはニューアーク港がオープンし、造船業は第一次世界大戦中の花形産業となった。古い歴史を有する市街には史跡遺跡も少なくなく、セクレッド・ハート教会(1898~1953)やトリニティ聖堂(1810)が街のシンボルとして保存されており、ニューアーク博物館(1909)、公立図書館(1888)なども市民に親しまれている。

[作野和世]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ニューアーク」の意味・わかりやすい解説

ニューアーク
Newark

アメリカ合衆国,ニュージャージー州最大の都市。ニューヨークの西に隣接する。 1666年コネティカット州からの移民によって開かれた。空港および海港は大ニューヨークの一部として,ニューヨーク市当局によって運営されている。独立戦争後,皮革,製靴などの工業が興り,現在は電気器具,化学製品,塗料,酒,パン,加工肉,機械皮革製品宝石などを生産し,保険業の中心地で,金融,卸・小売商も盛ん。プルームハウス (1710) ,トリニティ聖堂 (43) など歴史的建造物も多い。人口 27万7140(2010)。

ニューアーク
Newark

アメリカ合衆国,デラウェア州北部ウィルミントンのすぐ西南西にある都市。 1680年代にクェーカー教徒集会所として創設街道交差点として発達した。現在のおもな工業は電気絶縁材やコンクリート製品,食品加工,自動車組立てなど。デラウェア大学がある。人口2万 5098 (1990) 。

ニューアーク
Newark

アメリカ合衆国,オハイオ州中部の都市。 19世紀初頭東部からの移民により創設され,ニュージャージー州にある開拓民の故郷にちなんで命名された。農業地域の中心地となり,1860年市制。ガラス工業,アルミ加工,自動車部品工業などが行われる。付近にはインディアンの残した塚が多い。人口4万 4389 (1990) 。

ニューアーク(男)
ニューアーク[だん]

「レズリー」のページをご覧ください。

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