のさばる(読み)ノサバル

デジタル大辞泉 「のさばる」の意味・読み・例文・類語

のさ‐ば・る

[動ラ五(四)]
ほしいままに伸び広がる。「雑草が―・る」
わがもの顔で振る舞う。勢力を振るう。「新参者が―・る」
[可能]のさばれる
[類語]はびこる蔓延広がる流行猖獗しょうけつ跋扈ばっこ跳梁ちょうりょう横行流布伝播浸透波及弥漫びまん広まる行き渡る

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「のさばる」の意味・読み・例文・類語

のさ‐ば・る

  1. 〘 自動詞 ラ行五(四) 〙
  2. 勝手に場所を占める。ほしいままにのびひろがる。
    1. [初出の実例]「きせるくはへて懐手、身をのさばって立ち居たり」(出典:浄瑠璃・百合若大臣野守鏡(1711頃)二)
  3. 横柄な態度をする。ほしいままにふるまう。また、勢力を振るう。
    1. [初出の実例]「例の此格子の外には人の見るをも知らで、のさばれば、此女思ひ侘びて、揚屋へ行く」(出典:仮名草子・仁勢物語(1639‐40頃)下)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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