跋扈(読み)バッコ

デジタル大辞泉 「跋扈」の意味・読み・例文・類語

ばっ‐こ【××扈】

[名](スル)《「後漢書」崔駰伝から。「跋」は越える意、「扈」は竹やな》魚がかごを越えて跳ねること。転じて、ほしいままに振る舞うこと。また、のさばり、はびこること。「軍閥跋扈」「悪辣な商売跋扈する」
[類語]氾濫蔓延まんえんはびこるのさばる広がる流行猖獗しょうけつ跳梁ちょうりょう横行流布伝播浸透波及弥漫びまん広まる行き渡る

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「跋扈」の意味・読み・例文・類語

ばっ‐こ【跋扈】

〘名〙 (「跋」は踏みつける、「扈」は魚をとる竹籠の意) 大きい魚が籠の中にはいらないで跳ね上がること。転じて、上を無視して勝手な振舞をすること。「跳梁跋扈
三教指帰(797頃)下「出塁盤框、入壁跋扈」
※箚録(1706)「況高時己に在ては暴虐驕侈を究め、上に対しては跋扈悖逆を致こと一日に非ず」 〔後漢書‐崔駰伝〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android