跳梁(読み)ちょうりょう

精選版 日本国語大辞典 「跳梁」の意味・読み・例文・類語

ちょう‐りょう テウリャウ【跳梁】

〘名〙
おどりはねること。はねまわること。跳踉(ちょうりょう)
洛陽田楽記(1096)「或着礼服、或被甲冑、或称後巻、驍勇為隊入夜参院、鼓舞跳梁」 〔荘子‐逍遙遊〕
② 思うままにのさばりはびこること。特に、好ましくないと思われるものが勝手にふるまうこと。〔語孟字義(1705)〕
※思出の記(1900‐01)〈徳富蘆花〉三「駒井先生の身辺には実に百鬼の跳梁(テウレウ)も啻ならぬものがあったのであらふ」 〔漢書‐蕭望之伝〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「跳梁」の意味・読み・例文・類語

ちょう‐りょう〔テウリヤウ〕【跳×梁】

[名](スル)はねまわること。転じて、好ましくないものが、のさばりはびこること。「悪鬼跳梁する」
[類語]氾濫蔓延まんえんはびこるのさばる広がる流行猖獗しょうけつ跋扈ばっこ横行流布伝播浸透波及弥漫びまん広まる行き渡る

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

普及版 字通 「跳梁」の読み・字形・画数・意味

【跳梁】ちようりよう(てうりやう)

とびはねる。〔荘子、秋水〕吾(われ)樂しい與(かな)、出でては井幹(せいかん)(井げた)の上に跳梁し、入りては缺甃(けつしう)(欠けた瓦)の崖に休(いこ)ふ。

字通「跳」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

今日のキーワード

青天の霹靂

《陸游「九月四日鶏未鳴起作」から。晴れ渡った空に突然起こる雷の意》急に起きる変動・大事件。また、突然うけた衝撃。[補説]「晴天の霹靂」と書くのは誤り。[類語]突発的・発作的・反射的・突然・ひょっこり・...

青天の霹靂の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android