日本大百科全書(ニッポニカ) 「ハリスバーグ」の意味・わかりやすい解説
ハリスバーグ
はりすばーぐ
Harrisburg
アメリカ合衆国、ペンシルベニア州南東部、サスケハナ川に臨む同州の州都。人口4万8950(2000)。豊かな鉄鉱・石炭産地を控えて古くから鉄鋼の町として発展したが、金属、機械、繊維、衣料、航空機部品など多種工業の発達もみられる。政府、州など公共機関の雇用率も高い。1718年イギリスのジョン・ハリスによって町が建設され、1812年州都となるが、本格的な発展は、1827年のペンシルベニア運河、36年の鉄道の開通以降となる。また、1788年のハリスバーグ会議の開催地としても知られる。市内にはジョン・ハリス邸(1766)、パクストン教会(1740)など史跡も多く残され、同市のシンボルとなっている州議事堂は、イタリアのサン・ピエトロ寺院を模したルネサンス様式の美しい建造物として知られる。
[作野和世]