病院でもらった薬がわかる 薬の手引き 電子改訂版 「ハンセン病治療剤」の解説
ハンセン病治療剤
《クロファジミン製剤》
ランプレン(サンド)
《ジアフェニルスルホン製剤》
レクチゾール(田辺三菱製薬)
《リファンピシン製剤》
らい菌のDNA(デオキシリボ核酸)に直接結合することによって、菌の活動の抑制、弱殺菌作用、抗炎症作用を示し、ハンセン病(多菌型、らい性
①過敏症状(
過敏症状が現れたときは使用を止め、すぐ医師に相談してください。
そのほか、ジアフェニルスルホン製剤では、DDS症候群(発熱、皮疹など)、全身性エリテマトーデス様症状、血液障害、中毒性表皮
リファンピシン製剤では、ショック、重い肝障害、腎障害、間質性腎炎、ネフローゼ症候群、溶血性貧血、血小板減少、偽膜性大腸炎、皮膚粘膜眼症候群、中毒性表皮壊死融解症、紅皮症(剥奪性皮膚炎)、間質性肺炎、扁平苔癬型皮疹、天疱瘡様および類天疱瘡様皮疹が現れることがあります。
クロファジミン製剤では、腸閉塞、脾臓梗塞、血栓塞栓症が現れることがあります。
このような症状が現れたときは使用を止め、すぐ医師に相談してください。
②皮膚の変色、毛髪の変色、皮膚の乾燥、胃腸出血、吐き気・
このような症状が現れたときは、医師に相談してください。
①錠剤とカプセル剤です。原則として、他の薬剤と併用して使用します。1日の服用回数・服用時間、1回の服用量などについては医師・薬剤師の指示をきちんと守り、自分かってな判断で中止したり、増量・減量しないでください。
また服用するときは、十分な水(コップ1杯以上の水)で飲んでください。
②問診の際にあらかじめ、持病・アレルギーなどの有無、現在使用中の薬の有無を医師に報告するとともに、使用前に薬の効果と副作用について医師・薬剤師からよく説明を聞き、注意事項をきちんと守ってください。
とくに、過去にこの薬で過敏症状をおこしたことのある人、リファンピシン製剤は、胆道閉塞症や重い肝障害のある人、HIV感染症治療剤を使用中の人は使用することができないので、あらかじめその旨を医師に報告してください。
③リファンピシン製剤は、副腎皮質不全、慢性甲状腺炎、肝障害のある人、高齢者、ジアフェニルスルホン製剤は、肝・腎障害、血液障害、糖尿病性ケトーシス、グルコース-6-リン酸脱水素酵素欠損症のある人、小児、クロファジミン製剤は胃腸障害のある人などは、使用にあたって注意が必要です。医師と相談してください。
④妊婦または現在妊娠している可能性のある人は、この薬が使用できないことがあるので、あらかじめその旨を医師に報告してください。また、母乳で授乳中の人は、この薬の使用中は母乳での授乳を避けてください。
⑤クロファジミン製剤を使用中は、車の運転など、危険を伴う作業は避けてください。
⑥この薬を使用中にほかの薬を使用する必要が生じたときは、前もって必ず医師に相談してください。
⑦リファンピシン製剤を服用中は、尿、便、
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