バコロド(読み)ばころど(英語表記)Bacolod

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「バコロド」の意味・わかりやすい解説

バコロド
Bacolod

フィリピン,ビサヤ諸島西部,ネグロス島西岸にある市。ネグロスオクシデンタル州の州都。 1800年頃からサトウキビ栽培地帯の商業中心地となり,粗糖を集荷し,対岸パナイ島イロイロに積出した。 1920年代以後,サトウキビ栽培の飛躍的な増大とともに急速に発展。南西方に外港プルパンダンが築港された。市街地には州一帯のサトウキビ農園事務所,製糖工場の事務所,農園主組合の本部砂糖取引所,農業機械販売会社,肥料商店,保険会社,運輸関係の会社などが立並び,郊外には農園主の豪壮な邸宅地が広がる。国内空港がある。人口 36万 4000 (1990推計) 。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「バコロド」の意味・わかりやすい解説

バコロド
ばころど
Bacolod

フィリピン中西部、ネグロス島西岸の都市。ネグロス・オクシデンタル州の州都。人口42万9076(2000)。フィリピン随一の砂糖生産地である同州の行政流通の中心地で、付近に製糖工場も多い。遠浅のため港湾には恵まれず、砂糖の積み出しには南西25キロメートルのプルパンダンとパナイ島のイロイロが用いられる。1970年代からの砂糖産業不況のため切実な貧困問題が生じている。住民はヒリガイノン語を話す。

高橋 彰]

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