バルブス(読み)バルブス[だい](その他表記)Balbus, Lucius Cornelius

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「バルブス」の意味・わかりやすい解説

バルブス(大)
バルブス[だい]
Balbus, Lucius Cornelius

前1世紀のローマの富裕な政治家ヒスパニアのガデス出身。大バルブスと呼ばれた。ヒスパニアの Q.セルトリウスの反乱鎮圧の功によりローマの市民権を与えられた。ユリウス・カエサルに従い,前 61年にヒスパニア,前 58年にガリア遠征。ローマの三頭政治形成に尽力し,カエサルの秘書となったが,カエサル死後はオクタウィアヌス (アウグスツス ) につき,前 43年または前 42年に法務官 (プラエトル ) ,前 40年に執政官 (コンスル ) となった。

バルブス
Balbus, Titus Ampius

前1世紀のローマの政治家。前 63年護民官 (トリブヌス・プレビス ) 。前 58年アシアのプロコンスルポンペイウス (大ポンペイウス) に味方し,カプアで挙兵したが,ユリウス・カエサルに追放された。その後 M.キケロ援助帰国を許された。歴史書も著わした。

バルブス
Balbus, Marcus Atius

前1世紀のローマの政治家。ポンペイウス (大ポンペイウス) の血縁にあたる。元老院議員で,法務官 (プラエトル ) を歴任後,前 59年ユリウス・カエサルの土地法 Lex Iuria Agrariaを施行した。妻ユリアはカエサルの妹。娘アチアはアウグスツス帝の母。

バルブス(小)
バルブス[しょう]
Balbus, Lucius Cornelius

前1世紀のローマの帰化市民。ヒスパニアのガデス出身。大バルブスの甥で小バルブスと呼ばれた。ローマの内乱のときにユリウス・カエサルにつき,ヒスパニア,アレクサンドリアに遠征。前 43年にヒスパニアで住民を略奪して富を築き,前 21年にアフリカの地方総督,前 19年にガラマンテスを破ってローマに凱旋した。劇作もし,ローマに劇場を建てた。

バルブス
barbs

コイ目コイ科のバルブス属の魚の総称ヨーロッパとアフリカに分布する。口ひげは普通一対ある。

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