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ばんどり騒動 ばんどりそうどう

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ばんどり騒動
ばんどりそうどう

明治2 (1869) 年 10月越中国 (富山県) 新川郡一帯で起った世直し一揆貧農が中心となって租税の軽減,物価の引下げ公選による村役人の任命などを要求し,役場や豪農を襲った。明治初年の代表的な農民一揆の一つ。なお,「ばんどり」とは北陸地方で蓑の一種をいう。

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世界大百科事典 第2版の解説

ばんどりそうどう【ばんどり騒動】

1869年(明治2)越中国新川郡で,加賀藩の厳しい封建支配に反抗して起こった農民一揆。同年は大凶作であったが,加賀藩は貢租の徴収を強行した。新川郡の農民たちは10月,塚越村忠次郎発頭人とし,貢租徴収の公正,農村役人(徴税機関)である十村(とむら)・同手代・惣代肝煎の公選,貢租減免,物価引下げなどを要求して蜂起した。ときに晩秋で,数万の農民たちはばんどり(蓑)をまとって集結したので,この呼称がある。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ばんどり騒動
ばんどりそうどう

1869年(明治2)10~11月に金沢藩領越中(えっちゅう)国(現富山県)新川(にいかわ)郡で起こった一揆(いっき)。参加農民の多くが「ばんどり」(蓑(みの)の一種)を着用したことから、この名がある。連年の凶作に村々は十村(とむら)(10か村前後を束ねる村役人)を通じて年貢減免と救済を嘆願していたが、十村はこれを取り上げなかったため、10月に入ると不穏の度を増し、12日から蜂起(ほうき)が始まった。各地で嘆願、強訴が繰り返されたのち、23日以後は打毀(うちこわし)、焼打ちに転化し、参加人員は最高2万人に達した。しかし11月3日に、藩の鉄砲隊の前に数十名の死傷者を出して鎮圧された。このあと十村の大幅な入れ替えなどの成果をもたらしたこの騒動は、この時期の代表的な世直し一揆の一つである。[近藤哲生]
『土屋喬雄・小野道雄編『明治初年農民騒擾録』(1953・勁草書房) ▽魚津市史編纂委員会編『魚津市史 上』(1968・魚津市役所)』

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