バーミングハム(読み)ばーみんぐはむ(英語表記)Birmingham

翻訳|Birmingham

日本大百科全書(ニッポニカ) 「バーミングハム」の意味・わかりやすい解説

バーミングハム
ばーみんぐはむ
Birmingham

アメリカ合衆国、アラバマ州北部の工業都市。人口24万2820(2000)。大都市圏人口92万1106(2000)。アパラチア山脈南端、ジョンズ河谷に位置し、同州最大の都市であるとともに、合衆国南部の鉄鋼業の中心地でもある。製鉄業に必要な鉄鉱石石灰岩石炭が近くで産出され、製鉄業と金属加工業が発達した。このほかにも輸送用機器、建設用資材、化学製品などが生産される。商業、金融、保険、研究機関の活動も活発で、アラバマ州北部の経済中心地である。1871年に製鉄の町として建設され、製鉄、および鉄道網の発達とともに成長してきた。その後、地元での鉄鉱石の採掘は減少し、ほとんどの鉄鉱石は南アメリカから輸入され、メキシコ湾からの運河で輸送されるようになった。アラバマ大学医学部やサンフォード大学、交響楽団、博物館、オペラ、日本庭園のある植物園などをもち、文化都市でもある。

[菅野峰明]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「バーミングハム」の意味・わかりやすい解説

バーミングハム
Birmingham

アメリカ合衆国,アラバマ州中北部にある同州最大の都市。 1871年鉄道の結節点としてワタ畑のなかに建設された町で,1907年 U.S.スチール社が地元の鉄鋼会社を買収してから発展,南部最大の工業都市となった。付近から得られる石炭,石灰石ドロマイト,鉄鉱石などの原材料を利用して,銑鉄,鋼・鋳鉄パイプをはじめ各種の鉄製品や石炭採掘機などを生産する。近年は鉄鋼生産は減少傾向にあり,航空機,化学製品,セメント織物など多様な工業が発達している。近郊のレッド山頂にはローマの火神バルカンの巨大な鋼鉄像がある。 1960年代前半の M.L.キング牧師による黒人差別反対運動の本拠地。 79年には同市初の黒人市長が選ばれた。文教都市でもあり,バーミングハムサザン大学をはじめ,大学,美術館,博物館などが多い。人口 21万2237(2010)。

バーミングハム
Birmingham

アメリカ合衆国,ミシガン州南東部,デトロイト北西 25kmにある都市。ルージュ川の岸にある。 1817年入植,駅馬車の宿場であった。現在のおもな産業は農業機具の製造である。人口1万 9997 (1990) 。

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