日本大百科全書(ニッポニカ) 「バーミングハム」の意味・わかりやすい解説
バーミングハム
ばーみんぐはむ
Birmingham
アメリカ合衆国、アラバマ州北部の工業都市。人口24万2820(2000)。大都市圏人口92万1106(2000)。アパラチア山脈の南端、ジョンズ河谷に位置し、同州最大の都市であるとともに、合衆国南部の鉄鋼業の中心地でもある。製鉄業に必要な鉄鉱石、石灰岩、石炭が近くで産出され、製鉄業と金属加工業が発達した。このほかにも輸送用機器、建設用資材、化学製品などが生産される。商業、金融、保険、研究機関の活動も活発で、アラバマ州北部の経済中心地である。1871年に製鉄の町として建設され、製鉄、および鉄道網の発達とともに成長してきた。その後、地元での鉄鉱石の採掘は減少し、ほとんどの鉄鉱石は南アメリカから輸入され、メキシコ湾からの運河で輸送されるようになった。アラバマ大学医学部やサンフォード大学、交響楽団、博物館、オペラ、日本庭園のある植物園などをもち、文化都市でもある。
[菅野峰明]