日本大百科全書(ニッポニカ) 「パラ砒藍鉄鉱」の意味・わかりやすい解説
パラ砒藍鉄鉱
ぱらひらんてっこう
parasymplesite
含水第一鉄正砒酸塩鉱物の一つ。1954年(昭和29)伊藤貞市(ていいち)らによって、大分県宇目(うめ)町(現、佐伯(さいき)市宇目)の木浦(きうら)鉱山(閉山)の硫砒鉄鉱を主とする鉱石の分解で二次的に生成された鉱物として報告された新鉱物。砒藍鉄鉱symplesiteと同質異像関係にあるとされる。藍鉄鉱のヒ素置換体にあたる。第一鉄イオンと五価のヒ素イオンの共存からみて、生成条件は限定されるらしい。命名は砒藍鉄鉱との関係による。
[加藤 昭 2018年7月20日]
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