一位(読み)イチイ

デジタル大辞泉 「一位」の意味・読み・例文・類語

いち‐い〔‐ヰ〕【一位】

イチイ科の常緑高木。深山に生え、樹皮赤褐色で浅い裂け目がある。葉は針状で、ややねじれた羽状につく。雌雄異株。実は種子肉質仮種皮が覆い、秋に熟して、甘い。材は緻密で光沢があり、建築家具細工物に用いられる。しゃく材料としたところから位階の一位にちなむ名。あららぎ。おんこ。すおうのき。 実=秋 花=春》落人に愛されしかい―の実/不死男

いち‐い〔‐ヰ〕【一位】

第一の地位首位。「一位成績
最も高い位階。「正一位」「一位が追贈される」
一のけたの数。「小数点一位
[類語]一等首位

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精選版 日本国語大辞典 「一位」の意味・読み・例文・類語

いち‐い‥ヰ【一位】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 第一等の地位。首位。
  3. 位階の第一位。正一位、従一位の位。
    1. [初出の実例]「一位、礼服冠」(出典:令義解(713)衣服)
  4. 一の桁(けた)の数。一から九までの整数。一の位。
  5. イチイ科の常緑高木。各地に広く生える。高さ二〇メートル、直径〇・八メートルに達する。樹皮は赤褐色を帯び、浅く裂けめがはいる。葉は長さ二センチメートル内外の線形で密生し、横枝では左右に開いて二列に並ぶ。雌雄異株。春、葉腋に花が咲く。雄花は淡黄色の小さな楕円形の花序となり、雌花は緑色で単生し、実は熟すと赤くなる多肉質の仮種皮でおおわれ、甘くて食べられる。材は淡赤褐色で建築、家具、彫刻材とする。いちいのき。あららぎ。おんこ。すおうのき。

▼いちいの花 《 季語・春 》

▼いちいの実 《 季語・秋 》 〔日本植物名彙(1884)〕


ひと‐くらい‥くらゐ【一位】

  1. 〘 名詞 〙 物の大きさ、物事の程度などの一段階。一まわり。
    1. [初出の実例]「一位にほひも高し綸旨梅〈寸赤〉」(出典:俳諧・毛吹草(1638)五)

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動植物名よみかた辞典 普及版 「一位」の解説

一位 (イチイ)

学名:Taxus cuspidata
植物。イチイ科の常緑針葉高木,園芸植物,薬用植物

出典 日外アソシエーツ「動植物名よみかた辞典 普及版」動植物名よみかた辞典 普及版について 情報

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