ヒトスジエソ(読み)ひとすじえそ(その他表記)variegated lizardfish

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ヒトスジエソ」の意味・わかりやすい解説

ヒトスジエソ
ひとすじえそ / 一筋狗母魚
一筋鮧
一筋鱛
variegated lizardfish
[学] Synodus variegatus

硬骨魚綱ヒメ目エソ科に属する海水魚。相模(さがみ)湾から鹿児島県の太平洋沿岸、屋久島(やくしま)、南西諸島、小笠原(おがさわら)諸島、済州島(さいしゅうとう/チェジュド)、台湾南部など太平洋、インド洋に広く分布する。体は細長い紡錘形で、頭部はいくぶん縦扁(じゅうへん)し、尾部はわずかに側扁する。吻(ふん)は丸く、長さより幅のほうが大きい。前鼻孔(ぜんびこう)の中央部の縁辺に突起のように飛び出した皮弁(皮質突起)があり、前に倒すと鼻孔の縁を越える。上下両顎(りょうがく)の歯は犬歯状で、大きい歯は矢じり状の先端をもつ。口蓋(こうがい)部の歯は細長いV字状で、前部の歯はもっとも大きく、不連続歯群を形成する。舌上の歯はよく発達し、遊離した端に約55本の歯がある。体、頬(ほお)、鰓蓋(さいがい)は大きい円鱗(えんりん)で覆われるが、口の後部は無鱗。側線鱗数は60~63枚、側線上方横列鱗数は5.5枚。背びれは11~13軟条、臀(しり)びれは8~11軟条。胸びれは背びれ起部と腹びれ起部を結ぶ線に達する。腹びれの内側の軟条は外側の軟条よりも明瞭(めいりょう)に長い。体は背方が赤色で、腹方が赤みがかった白色。体側の中央に褐色または赤色の縦帯が走り、その下に1列に並ぶ長方形の白色斑(はん)がある。胸びれを除く各ひれの鰭条(きじょう)に赤色斑が並ぶ。水深50メートル以浅のサンゴ礁域のサンゴ砂地の境付近に多く見られる。おもに小魚を食べ、全長25センチメートルになる。

 本種はアカエソ、ミナミアカエソS. dermatogenysによく似るが、これら2種には体の中央に褐色または赤色の縦帯がないことで容易に区別できる。

[尼岡邦夫 2025年7月17日]

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小学館の図鑑NEO[新版] 魚 「ヒトスジエソ」の解説

ヒトスジエソ
学名:Synodus variegatus

種名 / ヒトスジエソ
目名科名 / ヒメ目|エソ科
解説 / 岩礁やサンゴ礁の周辺の砂地に多くすみます。小型魚類や甲殻類を食べます。
全長 / 35cm
分布 / 相模湾~九州、伊豆諸島、琉球列島、小笠原諸島/ハワイ諸島、インド洋

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