ビスクラ(読み)びすくら(英語表記)Biskra

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ビスクラ」の意味・わかりやすい解説

ビスクラ
びすくら
Biskra
Beskra

北アフリカ、アルジェリア北東部にあるオアシス都市サハラ・アトラス山脈南麓(なんろく)に位置し、その美しさから「サハラの真珠」とよばれる。人口17万0956(1998)、56万3245(2008センサス)。ビスクラ県の県都。ビスクラ川の伏流水湧水(ゆうすい)で15万本のナツメヤシが栽培され、その実は美味で知られる。独立後、工業化が進められ人口が集中した。地中海岸とサハラを結ぶ交通の要衝で、首都アルジェから空路鉄道の便もあり、サハラ砂漠の観光基地となっている。

[藤井宏志]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ビスクラ」の意味・わかりやすい解説

ビスクラ
Biskra

アルジェリア北東部,バトナ県のオアシス都市。首都アルジェ南東 310km。サハラ砂漠北端部のザブ (ジバン) オアシス群の中心。ローマの支配期に南方への前進基地として建設され,9世紀にはアラブ領有。 1100年代には半自治的なザブ地方の首都。 1552年にはオスマン帝国,1844年にフランスに占領され行政の中心地となった。適度な気候のため,周辺では小麦畑や果樹園が多く,避寒地として知られ,町並みは美しい。人口 12万 8747 (1987推計) 。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

お手玉

世界各地で古くから行われている遊戯の一つ。日本では,小豆,米,じゅず玉などを小袋に詰め,5~7個の袋を組として,これらを連続して空中に投げ上げ,落さないように両手または片手で取りさばき,投げ玉の数や継...

お手玉の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android