ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ピゴット」の意味・わかりやすい解説
ピゴット
Piggott, Francis Taylor
[没]1925.3.12. ロンドン
イギリスの来日顧問。ケンブリッジ大学卒業。弁護士。日本政府の要請で 1888年1月内閣法律顧問として着任,首相伊藤博文のもとで,公布間近い明治憲法 (大日本帝国憲法 ) の運用面について助言した。 91年1月満期解任。帰国後は主としてイギリス植民地の司法官をつとめ,1912年には中国政府の法律顧問となり,のち国際法にすぐれた業績を残した。この間,日本を再訪,伊藤との親交をあたため,明治天皇に謁見している。
ピゴット
Pigott, Richard
[没]1889
アイルランドのジャーナリスト。 1886年アイルランド自治運動家を中傷する偽造文書を『タイムズ』紙に与え,同紙はこれをもとにして「パーネル主義と犯罪」という記事を掲載した。議会の任命によるパーネル委員会の調査の結果,文書が偽造であることが判明し,彼はマドリードへ逃亡,自殺した。
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