ピレエフス(その他表記)Piraiévs

デジタル大辞泉 「ピレエフス」の意味・読み・例文・類語

ピレエフス(Peiraieus/Πειραιάς)

ピレウス

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ピレエフス」の意味・わかりやすい解説

ピレエフス
Piraiévs

古代ギリシア語読みではペイライエウス Peiraieus,ラテン語ではピレウス Piraeus,現代ギリシア語口語 (ディモティキ) ではピレアス Piraiás。ギリシア,バルカン半島部南東部の都市。アテネ南西エーゲ海サロニコス湾にのぞむギリシア最大の港湾都市で,アテネの外港。三方陸地に囲まれ南西に開口した主要港のほか,おもにヨットハーバーとして機能するパサリマニ (古代名ゼア) ,ミクロリマノ (旧称トゥルコリマノ,古代名ムニキア) 両港をもつ。前7~6世紀には東のファレロン港がアテネの港であったが,前5世紀初めテミストクレスの勧告によりペイライエウスがアテネの新軍港として建設され,要塞化。ミレトスの建築家ヒッポダモスの設計により市街が建設され,商港としても発展。前 480年に西方近海でサラミス海戦が行われた。前 86年ローマのスラにより破壊されてのち衰退。 19世紀ギリシア独立後,首都の外港とされて発展しはじめ,第2次世界大戦中爆撃により大きな被害を受けたが,戦後再建され急速に発展。現在,近代的港湾施設を備えた地中海有数の大港湾で,大理石,オリーブ油,ワイン,繊維製品,石油化学製品などを輸出し,石油コムギ,自動車など同国輸入の 50%以上を扱う。湾岸には造船所のほか,機械化学石油精製などの多数の工場が立地。ギリシアの幹線鉄道起点で,アテネとは鉄道のほか,電車,高速自動車道路でも連絡。アテネ大都市圏の一部をなす。人口 16万 9622 (1991推計) 。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「ピレエフス」の意味・わかりやすい解説

ピレエフス
ぴれえふす
Piraiéus

ギリシア最大の港湾都市ピレウスの古代ギリシア語による発音。

[編集部]

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百科事典マイペディア 「ピレエフス」の意味・わかりやすい解説

ピレエフス

ギリシア南部,アテネの中心部から南西約8kmにある同国第1の港市。古代名ピレウスPiraeus。アテネ首都圏に含まれ,商工業の中心地で,食品加工・金属・化学・繊維・造船・機械などの工業も行われる。古代ギリシア時代に港として繁栄したが,前86年ローマ軍に破壊された。1834年アテネが首都と定められ近代的な港が建設されてから急速に発展した。17万5697人(2001)。

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