文書,帳票などの整理をシステム化したもの。文書や帳票等は原稿→作成→文書→保管→索引→利用→保管→廃棄が一般的なライフサイクルである。作った文書や帳票は,一時的であっても必ず保管される。保管された文書が有効に利用されるためには,いつ,誰でも,迅速に必要な文書を取り出したり,格納できるようにしなくてはならない。そのために,例えばファイリングキャビネットなどの文書保管専用具を使って,1ヵ所に集中して管理するか,もしくは必要に応じて各部・課に分散管理し,個人単位の管理から,全体的な管理とし,一定の体系のもとに,分類,整理・保管される必要がある。ファイリングシステムを設計する場合には,索引しやすいこと,スペースをとらないこと,早く抽出できること,廃棄しやすいこと,機密の保護ができること,公私の区別をはっきり分けることなどを考慮しなくてはならない。
具体的な整理方式としては,資料をホルダーにはさみファイリングキャビネットの引出しなどに垂直に並べ上見出しを使って資料を整理するバーティカル方式と,棚などにホルダーを左右に並べるホリゾンタル方式がある。バーティカル式は(1)上見出しによって正確,迅速に必要書類を取り出す,(2)分類をそのままにして書類の増減,細分類が行える,(3)床面積に対して書類の収容量が多くオフィスを有効に使うことができる。ホリゾンタル方式は,ホルダーを左右に並べ,一覧性を強調したもので,目線より上の空間も利用できる特徴がある。
整理の方法としては,資料の名前を直接に表記する直接式と,名前を表示せずにコード化して配列する間接式がある。間接式は索引カードを利用する手間はかかるが,秘密保持にはすぐれている。そのほか地域別ファイル,タイトル別整理,日付別ファイル,期間別ファイル法がある。これらファイリングをシステム化することによる利点をまとめてみると次のようになる。(1)書類や帳票の紛失,破損をふせぐ。(2)必要な書類を迅速,確実に探し出せる。(3)書類の私物化をふせぐ。(4)必要のなくなった書類の廃棄,死活書類の区別。(5)オフィススペースの有効利用。(6)誰でも簡単に書類管理ができる。また,このほかに膨大な書類を,狭いスペースに保管するためにマイクロフィルム化する方法もある。
なお,ファイルの語源はラテン語のfilium(糸の意)にある。これは中世の文書は部屋の中に綱や糸に吊るされて保管されていたことに由来する。
執筆者:末次 信義
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
出典 図書館情報学用語辞典 第4版図書館情報学用語辞典 第5版について 情報
各種業務に必要な通信文書やその他経営の諸資料を、後日参照する必要が生じた場合に、速やかに検出し、利用しうるよう系統的に整理し、保管・保存する制度。整理すべき資料の分類と記号の付与、分類記号に従う整理、保管文書の貸出しとその返還の追及、保管から保存への切り替え、保存文書から廃棄、などに関する一連の手続からなる。分類記号に従って、ホルダー(紙挟み)に入れて、ファイリング・キャビネットに保管する整理方式(バーチカル・ファイリング)も多いが、近年、保管場所の節減のために、壁面を有効に使い、書架式整理棚を用いた並列式の整理法(ホリゾンタル・ファイリング)も増えている。
[玄 光男]
〘 名詞 〙 春の季節がもうすぐそこまで来ていること。《 季語・冬 》 〔俳諧・俳諧四季部類(1780)〕[初出の実例]「盆栽の橙黄なり春隣〈守水老〉」(出典:春夏秋冬‐冬(1903)〈河東碧梧桐・高...
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