日本大百科全書(ニッポニカ) 「ファイリング・システム」の意味・わかりやすい解説
ファイリング・システム
ふぁいりんぐしすてむ
filing system
各種業務に必要な通信文書やその他経営の諸資料を、後日参照する必要が生じた場合に、速やかに検出し、利用しうるよう系統的に整理し、保管・保存する制度。整理すべき資料の分類と記号の付与、分類記号に従う整理、保管文書の貸出しとその返還の追及、保管から保存への切り替え、保存文書から廃棄、などに関する一連の手続からなる。分類記号に従って、ホルダー(紙挟み)に入れて、ファイリング・キャビネットに保管する整理方式(バーチカル・ファイリング)も多いが、近年、保管場所の節減のために、壁面を有効に使い、書架式整理棚を用いた並列式の整理法(ホリゾンタル・ファイリング)も増えている。
[玄 光男]