フィットニア(読み)ふぃっとにあ

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「フィットニア」の意味・わかりやすい解説

フィットニア
Fittonia verschaffeltii; mosaic plant; nerve plant

キツネノマゴ科フィットニア (アミメグサ) 属の常緑多年草。アンデス山脈湿潤な森林地帯に2種分布するうちの1種,フィットニア・ベルシャフェルテーが観葉植物として流通する。和名ベニアミメグサ。茎は4稜で細毛を密生する。節間から発根し,匍匐して伸び広がる。卵円形の葉は対生し,長さ6~10cm。暗緑色の地色に桃紅色の葉脈が網目状に入る。草丈は 15cm程度。変種シロアミメグサ F.verschaffeltii var. argyroneuraはより小型で,よく分枝し,葉は濃緑色の地に銀白色の網目模様が入る。コガタシロアミメグサ F.verschaffeltii var. argyroneura `Compacta'はシロアミメグサの矮性品種で,葉の長さは3~4cm。明るい半日陰で管理する。高温多湿を好み越冬には 15℃以上が必要。挿木で増殖する。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「フィットニア」の意味・わかりやすい解説

フィットニア
ふぃっとにあ
[学] Fittonia

キツネノマゴ科(APG分類:キツネノマゴ科)の熱帯性常緑多年草。和名アミメグサ。ペルーに2種分布する。茎は低く地面をはい、軟毛を密につける。葉は詰まった節に対生して密につく。地を覆って茂るので、室内観葉植物として広く栽培される。よく栽培されるベニアミメグサF. verschaffeltii Coem.は、葉は卵状楕円(だえん)形で対生し、暗緑色地に桃紅色の網状脈があって美しい。変種のシロアミメグサの葉はより小形で、鮮緑色地に銀白色の網状脈がある。また、園芸品種コンパクタは、葉がより小形で、ミニ観葉とされる。高温多湿でよく育ち、越冬温度は15℃が必要である。

[植村猶行 2021年10月20日]

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