デジタル大辞泉 「フレジュス」の意味・読み・例文・類語 フレジュス(Fréjus) フランス南東部、プロバンス地方、バール県の都市。海岸保養地。古代ローマ時代の軍港を起源とする。円形闘技場、劇場、水道橋などのローマ遺跡、11世紀から12世紀にかけて建造されたサンレオンス大聖堂、ジャン=コクトーが装飾を手掛けた礼拝堂がある。 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例 Sponserd by
改訂新版 世界大百科事典 「フレジュス」の意味・わかりやすい解説 フレジュスFréjus フランス南部,バル県の港町。地中海岸,カンヌの南西約35kmに位置する。人口3万1662(1982)。起源はローマ時代にさかのぼり,地名は〈ユリウス・カエサルの市Forum Julii〉の名に由来する。中世をとおして貿易港湾として知られた。円形劇場など古代の遺跡,大聖堂(11~12世紀)の2層の回廊や5世紀にさかのぼる洗礼堂等,建築史上重要なものが残る。フランス革命時の政治家シュイエスは,ここの生れである。現在では,リビエラ海岸の代表的な保養地,海水浴場としてにぎわっている。執筆者:樺山 紘一 出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報 Sponserd by
日本大百科全書(ニッポニカ) 「フレジュス」の意味・わかりやすい解説 フレジュスふれじゅすFréjus フランス南東部、バール県の都市。人口4万6801(1999)。コート・ダジュールのサン・ラファエル北西3キロメートルにある保養都市。コルク、プラスチック、繊維の生産がある。紀元前49年カエサル建設のローマ軍港を起源とするが、海岸線の後退で海岸と港の間は運河となり、港湾都市の機能は衰退した。市名は、「ユリウス(カエサル)の市」Forum Juliiに由来する。司教座の所在地で、11~12世紀の大聖堂や、円形劇場などのローマ遺跡がある。思想家シエイエスの生地である。[青木伸好] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例 Sponserd by