ブトゥン島(読み)ブトゥントウ(英語表記)Pulau Butung

デジタル大辞泉 「ブトゥン島」の意味・読み・例文・類語

ブトゥン‐とう〔‐タウ〕【ブトゥン島】

Pulau Butungインドネシア中部、スラウェシ島南東岸の沖合に浮かぶ島。中心地は南西岸の港町バウバウ。交易の中継地として栄え、16世紀頃にスルターン王国の王宮要塞が築かれた。天然アスファルトを産する。ブトン島。

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改訂新版 世界大百科事典 「ブトゥン島」の意味・わかりやすい解説

ブトゥン[島]
Pulau Butung

インドネシア東部,スラウェシ島南東岸にある島。面積4200km2,人口約25万。南北に細長く,狭いブトゥン海峡を隔てて西のムナ島と接する。地形は山がちで最高点は北部のカパラオゲナ山(1190m)。東からドワール湾,ラウェル湾が食い込む。住民はスラウェシ南東部系のほかブギス族マカッサル族などを含み,船乗りとして優れている。中心都市は南西岸のバウバウで,西の季節風に対し安全な港である。
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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ブトゥン島」の意味・わかりやすい解説

ブトゥン島
ブトゥンとう
Pulau Butung

ブトン Buton島ともいう。インドネシア,スラウェシ (セレベス) 島南東部の半島先端にムナ島を経て連なる島。スラウェシトゥンガラ州に属する。石灰岩丘陵が連なり,樹木におおわれる。住民はかつてイスラム王国を建設し,トウモロコシ栽培を行なった。海岸部に住むブギス族は,おもに沿岸交易と漁業従事天然アスファルト,チーク材,コプラ真珠,干し魚などを産する。中心集落は南西岸のバウバウ。面積 4200km2。人口 31万 7124 (1980) 。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「ブトゥン島」の意味・わかりやすい解説

ブトゥン島
ぶとぅんとう
Pulau Butung

インドネシア中部、スラウェシ島南東岸の島。狭いブトゥン水道を隔てて西のムナ島と接する。面積5180平方キロメートル。南北に細長い島で、複雑な海岸線をもつ。全体的に山がちな地形をなし、北端部に最高峰のワニ山(1190メートル)がそびえる。住民はムナ・ブトゥン系種族が大部分で、トウモロコシ、コプラなどを栽培する。天然アスファルトの産地として知られ、中心都市は南西岸のバウバウ。

[上野福男]

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