中世末期ヨーロッパにおいて職人の休暇を求める運動のなかで生まれた言葉。中世の職人たちは親方の家に住込みで働いており,朝4時ころから遅いときには夜8時ころまで働いていたし,夜間の外出は禁じられていた。中世末,親方になる見通しのない職人を含めて職人の相互扶助組織として兄弟団が組織されたが,集会を開く時間がなかった。すでに789年の勅令において農作業や手工業のみならず,集会も日曜日に行うことは禁じられていたからである。そこで職人たちは月曜日に自分たちの組織の集会を開くことを求め,15世紀にはかなり成功をおさめた。その日を〈青い月曜日〉とよぶ。しかしなぜ〈青い〉とよばれるのかという点については諸説入り乱れており,いまだ定説はない。四旬節の月曜日は〈青い月曜日〉とよばれていた。この日に教会の祭壇にかける布が青色だったからであり,この日に人々は集まって宴会を開き飲食をした。そこから宴会をする日を同じ名でよぶようになったという。中・高ドイツ語では青という言葉には〈聖なる〉という意味があり,青い日とは労働をしない日であるとみる者もいる。また青という言葉には空虚,空っぽ,とりとめのなさといった意味もあり,休日あけの月曜日の職人はまさに空虚なぽけっとした状態であったから,この名が生まれたとする者もいる。
執筆者:阿部 謹也
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
…これは工業化の進展にともなうものであり,労働者層に居酒屋に通う習慣が浸透したことを示す。こうして18世紀の半ばころから労働者層の間に,イギリスでブルー・マンデー,フランスでサン・ランディと呼ばれる,月曜日も居酒屋ですごして仕事をしないという習慣も発生した。この習慣が顕著にみられた都市の一つがパリである。…
※「ブルーマンデー」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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