ブレシア(英語表記)Brescia

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ブレシア」の意味・わかりやすい解説

ブレシア
Brescia

イタリア北部,ロンバルディア州ブレシア県の県都。ミラノの東方約 83kmにあり,アルプス南麓を占める交通の要地。古代にはブリクシアと呼ばれ,前 200年頃にローマに支配され,前 27年にあらためてローマの植民地が建設された。直交する街路形態はローマ時代の特徴を残している。 11世紀には自由都市となり,1167年からロンバルディア同盟のなかでも指導的な活動を行なったが,のち他の勢力に屈し,1426~1797年にはベネチアにより,その後はフランス,オーストリアにより支配された。 18世紀にいたるまで甲冑,武器の製造によって繁栄し,製品は全ヨーロッパへ供給された。現在も鉄鋼アルミニウム,衣類製造などの工業が盛ん。市内のデルフォロ広場には古い建築物が多く残っており,絵画館には 15~16世紀に栄えたブレシア派の絵画が多数収蔵されている。人口 19万3879(2011推計)。

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