ブールジュ大聖堂(読み)ブールジュだいせいどう(英語表記)La Cathédrale Saint-Étienne,Bourges

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ブールジュ大聖堂」の意味・わかりやすい解説

ブールジュ大聖堂
ブールジュだいせいどう
La Cathédrale Saint-Étienne,Bourges

ランス中部,シェール県ブールジュにある大聖堂。正式には聖エティエンヌ大聖堂。3世紀にガリア初のキリスト教団がアウァリクムの城壁に建てた教会堂の跡に,11世紀ロマネスク様式の聖堂として建築されたが,12~13世紀にゴシック様式に改築された。シャルトル,ランス,アミアンの大聖堂と同時期に建造されたが,基礎工事が不十分だったためか,14世紀以降たび重なる修復工事が行なわれた。南塔,北塔の相次ぐ倒壊補修宗教戦争での新教徒による破壊などにも見舞われた。 19世紀に入って大規模な修復工事が行なわれたが,本来のすっきりとした聖堂の外観は過剰な装飾で覆われた。地下礼拝室,ファサードの彫刻,13世紀のステンドグラスなど堂内の装飾は芸術性が高い。 1992年世界遺産の文化遺産に登録。

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