プロペラ船(読み)ぷろぺらせん

日本大百科全書(ニッポニカ) 「プロペラ船」の意味・わかりやすい解説

プロペラ船
ぷろぺらせん

スクリューを使わずに航空機用と同じプロペラ空中で回して進む船。スクリューや舵(かじ)などを船底から突き出さずにすむので、水深が浅くて船の喫水が制限される河川や、水草類が水面まで繁茂しているような湖沼の作業船、遊覧船に使用される。ホバークラフトの場合も水陸両用特性を生かすには、船底から突き出す舵やプロペラはじゃまになるので、空中プロペラ方式が使用されることが多い。しかし、推進効率はあまりよくないし、日本では空中プロペラ船の特性を発揮できるような水面が少ないので、ホバークラフト以外にはあまりみかけない。

[森田知治]

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