ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ヘリック」の意味・わかりやすい解説
ヘリック
Herrick, Robert
[没]1938.12.23. バージン諸島,シャーロットアマーリア
アメリカの小説家。ハーバード大学卒業 (1890) 。シカゴ大学で英文学を講じる (93~1923) かたわら,シカゴを舞台に商業主義,産業主義に毒された現代社会をテーマにした多くの小説を発表。代表作『宿の主』 The Master of the Inn (08) のほか,『大衆』 The Common Lot (04) ,『あるアメリカ市民の回想』 The Memoirs of an American Citizen (05) ,『ある女の一生』 One Woman's Life (13) 。
ヘリック
Herrick, Myron Timothy
[没]1929.3.31. パリ
アメリカの弁護士,銀行家,外交官。オハイオ・ウェズレイアン大学卒業。 1878年弁護士になり,銀行業や実業方面でも活躍。 86~94年ソサエティ・フォー・セービングで会計係をつとめ,のちに同銀行の頭取,会長となった。 1901年アメリカ銀行協会会長,03~06年オハイオ州行政長官をつとめ,12~14年フランス駐在大使となり,第1次世界大戦勃発当初の戦争犠牲者救済活動に尽力。戦後も 21~29年再度フランス駐在大使をつとめた。
ヘリック
Herrick, Robert
[没]1674.10. デボンシャー
イギリスの詩人,聖職者。ケンブリッジ大学を出て牧師となったが,王党派であったため共和政府によって職を奪われた。王政復古によって復職。 B.ジョンソンの系譜に連なる「王党派詩人」の第一人者で牧歌的背景のなかで女性への愛を歌った。『ヘスペリデス』 Hesperides (1648) が代表的詩集。
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