コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

べからず ベカラズ

デジタル大辞泉の解説

べから◦ず

[連語]《推量の助動詞「べし」の未然形+打消しの助動詞「ず」》
(文末に用いて)禁止を表す。…してはいけない。…するな。「展示品に手を触れる―◦ず」
「乙若殿も泣く―◦ず。我も泣くまじきなり」〈平治・下〉
(「ざるべからず」の形で)指示や命令を強調する意を表す。…せよ。「人の危難を見ては救助せざる―◦ず」
不可能を表す。…できない。「許す―◦ざる行為」
「羽なければ、空をも飛ぶ―◦ず」〈方丈記
当然の意の打消しを表す。…するはずがない。
「珍しからぬ事のままに心得たらん、よろづ違ふ―◦ず」〈徒然・七三〉
[補説]「べからず」は、平安時代では多く漢文訓読に使われた。現代では、やや改まった場合や文章語表現に用いられ、3は「べからざる」の形をとることが多い。動詞・助動詞に接続するとき、文語活用の終止形に付くこともある。

出典|小学館デジタル大辞泉について | 情報 凡例

大辞林 第三版の解説

べからず

( 連語 )
〔推量の助動詞「べし」の未然形「べから」に打ち消しの助動詞「ず」の付いたもの〕
助動詞「べし」の打ち消しの言い方。現代語でも文語的表現として用いられることがある。
文末に用いて、禁止する意を表す。…してはならない。 「無用の者立ち入る-・ず」 「みだりに運転者に話しかける-・ず」 「是は汝がもとどりと思ふ-・ず/平家 1
(「ざるべからず」の形で)強く指示したり命令する意を表す。 「勝利をめざして奮励努力せざる-・ず」 「人として危難をみては助けざる-・ず」
不可能の意を表す。…することができない。現代語では、多く「べからざる」の形を用いる。 「当たる-・ざるいきおい」 「許す-・ざる行為」 「万事にかへずしては、一の大事成る-・ず/徒然 188
そうする意志のないことを表す。 「われ他の女に娶とつぐ-・ず、汝亦他の男に近付く-・ず/今昔 10」 〔中古では主として漢文訓読文に用いられた〕

出典|三省堂大辞林 第三版について | 情報

べからずの関連キーワード天機を洩らすざるべからず親付・親附御国争ひ天の配剤蹌蹌踉踉朽木糞牆気逆ひ気苦し優ばむ創興救薬建基好機下愚乳養外相補説連語了了

べからずの関連情報