ボガート(読み)ぼがーと(英語表記)Humphrey Bogart

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ボガート」の意味・わかりやすい解説

ボガート
ぼがーと
Humphrey Bogart
(1899―1957)

アメリカの俳優。ニューヨーク生まれ。ステージ・マネージャーから舞台に立ち、1930年から映画に出演したが、『化石の森』の映画化(1936)で舞台と同じギャング役で好評、『マルタの鷹(たか)』(1941)でハードボイルド探偵役に転じ、1942年の『カサブランカ』以降第一線スターとなる。苦みばしった独得のマスクと声で人気を得、1945年には『脱出』(1944)で共演した女優ローレン・バコール(1924―2014)と結婚、1951年の『アフリカ女王』でアカデミー主演男優賞を受けた。死後も「ボギー」の愛称で、その人気はますます高い。代表作に『サハラ戦車隊』(1943)、『黄金』(1948)、『ケイン号の叛乱(はんらん)』(1953)、『裸足(はだし)の伯爵夫人』(1954)、『俺(おれ)たちは天使じゃない』『必死の逃亡者』(ともに1955)など。

[畑 暉男]

『N・ベンチリー著、石田善彦訳『ボギー』(1980・晶文社)』『L・バコール著、山田宏一訳『私一人』(1984・文芸春秋)』

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ボガート」の意味・わかりやすい解説

ボガート
Bogart, Humphrey

[生]1899.12.25. ニューヨーク,ニューヨーク
[没]1957.1.14. カリフォルニア,ハリウッド
アメリカ合衆国の映画俳優。フルネーム Humphrey DeForest Bogart。ギャングや探偵など,タフで個性的な役を演じた。後年喜劇などに出演し,幅の広い演技を示した。おもな出演作品『デッド・エンド』 (1937) ,『マルタの鷹』 (1941) ,『カサブランカ』 (1942) ,『アフリカの女王』 (1951,アカデミー賞主演男優賞) 。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報