ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ボスケ」の意味・わかりやすい解説
ボスケ
Bosquet, Alain
[没]1998.3.17. パリ
ウクライナ生れのフランス,ベルギーの詩人,批評家,小説家。本名 Anatole Bisk。ブリュッセル自由大学,パリ大学文学部卒業後,ジャーナリストを経て,アメリカのブランダイス大学やフランスのリヨン大学の文学部で教鞭をとる。 1960~84年『モンド』紙の文芸欄を担当する一方,1961~71年には出版社カルマン・レビ Calmann-Lévyで文芸部長もつとめる。 76年アカデミー・マラルメ副議長,94年同議長に就任。おもな作品としては,詩集に『死んだ言葉』 Langue morte (1951) ,『第一の遺言』 Premier testament (57) ,『第二の遺言』 Deuxième testament (59) ,詩のゴンクール賞を受賞した"le Tourment de Dieu" (87) などがあるほか,小説『メキシコの告白』 la Confession mexicaine (1965) ,サルバドール・ダリと共著の『ダリとの対話』 Entretiens avec Dali (66) ,アカデミー・フランセーズ小説大賞を受賞した自伝的小説『ロシア人の母』 Une mère russe (78) などがある。
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