青銅製の直径20cmくらいのこぶ付きゴング。主として中部ジャワの大編成のガムランで用いられる。バリのトロンポンと似ているが,ボナンは枠に張られた2本のひもの上にこぶのある面を上向きに直接置かれ,横に2列に並べられる。数は10~14個で,音域は2オクターブにわたるが,音階音順にではなく,演奏しやすいような並ベ方をする。2本の細長い桴(ばち)を用いて1人の奏者が演奏する。ボナンは,サロンなどの奏する定旋律を,先取りする形で細分・敷衍し,華やかな変奏旋律を奏する。儀典用楽曲に欠かせないものである。1オクターブ音高の異なる大小1対の楽器を用い,小さい方は2倍の速さでさらに細かい旋律を奏する。
執筆者:田村 史子
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