チャイム(読み)ちゃいむ(英語表記)chime

翻訳|chime

デジタル大辞泉 「チャイム」の意味・読み・例文・類語

チャイム(chime)

《呼び鈴の意》
打楽器の一。音高を調律した十数本の金属製の管を枠につるし、ハンマーで打ち鳴らす。
1に似た音を出す装置。また、その音。ベルの代わりに用いる。「終業チャイム
教会などの組み鐘。カリヨン
[類語]呼び鈴ベルブザー

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精選版 日本国語大辞典 「チャイム」の意味・読み・例文・類語

チャイム

  1. 〘 名詞 〙 ( [英語] chimes から ) 打楽器の一つ。半音階に調律された一八個の金属管をつるしたものを、ハンマーで打って奏する。教会の鐘に似た音を出す。また、同じ仕組みのものを会社学校、一般家庭などでベル代わりにも使用する。
    1. [初出の実例]「ポーチに置いてあるチャイムを」(出典:自由学校(1950)〈獅子文六〉鮎料理)

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「チャイム」の意味・わかりやすい解説

チャイム(鐘)
ちゃいむ
chime

いくつかの音高に調律されたベル(鐘)のセット。本来椀(わん)形で大型のものも多く、古くから教会の塔などに備え付けられてきたが、中世末期以後は鍵盤(けんばん)演奏あるいは機械仕掛けの自動装置を用いて鳴らす方向へと発展してきた。一般に規模の大きなものはカリヨンcarillon(フランス語)、小さなものはベル・チャイムあるいはチャイムとよばれている。また、椀形ベルが半音階に調律したチューブ管に変わって音楽に導入されたものがチューブラー・ベルtubular bellsで、オーケストラでチャイムというとこれをさし、ムソルグスキー作曲の『禿山(はげやま)の一夜』(1881~83)などで効果的に用いられている。

[川口明子]



チャイム(音響装置)
ちゃいむ
chime

電気回路により音響を発生し、玄関口の来訪者告知、注意報あるいは時報を行う装置。押しボタンと、電路と、音響発生部で構成される。使用電圧は、ベル変圧器で降圧した12~24ボルトの弱電流が普通であるが、100ボルトのものもある。音響は音階をあわせた2点か3点を、音叉(おんさ)または同様の効果のある金属片を電磁作用で打撃して出しているが、録音された有名鐘声や、特定メロディーを流すものもある。

[越野一二]


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音楽用語ダス 「チャイム」の解説

チャイム

一口にチャイムといっても歴史的なものを含めると、その形態は様々であるが、一般に西洋音楽でチャイムという場合は、チューブ・ベルのことを指す。直径4cmほどの金属の円筒管を、長短各種をそろえて枠からつるしてある。木製か革を硬く巻き付けたハンマーで上端部を打つ。足元のペダルにより余韻を消すことができる。19世紀ごろ、教会などの鐘の音を模した楽器として現れたが、それ以前の楽曲でも鐘の音をこれで代用することもある。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「チャイム」の意味・わかりやすい解説

チャイム
chime

楽器の一種。音階的に調音されセットになった鐘,その響きを模した金属製の管,あるいは鉄琴状のもの,石板状のものなどをハンマーでたたく楽器を総称する。管弦楽で使われる半音階的に調音されたチャイムはチューブラー・ベルズと呼ばれる。

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百科事典マイペディア 「チャイム」の意味・わかりやすい解説

チャイム

チューブ・ベル

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