翻訳|chime
いくつかの音高に調律されたベル(鐘)のセット。本来椀(わん)形で大型のものも多く、古くから教会の塔などに備え付けられてきたが、中世末期以後は鍵盤(けんばん)演奏あるいは機械仕掛けの自動装置を用いて鳴らす方向へと発展してきた。一般に規模の大きなものはカリヨンcarillon(フランス語)、小さなものはベル・チャイムあるいはチャイムとよばれている。また、椀形ベルが半音階に調律したチューブ管に変わって音楽に導入されたものがチューブラー・ベルtubular bellsで、オーケストラでチャイムというとこれをさし、ムソルグスキー作曲の『禿山(はげやま)の一夜』(1881~83)などで効果的に用いられている。
[川口明子]
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