アルゼンチン北東端、ミシオネス州の州都。都市圏人口28万3326(2001)。パラナ川に面する河港都市で、対岸はパラグアイのエンカルナシオンである。河川交通の要地で、行政・通商の中心地。17世紀なかばイエズス会の布教区イタプアが建設されたが、布教区の移動により2世紀余り発展から取り残された。19世紀なかば木材、マテ茶の取引拠点となり、入植に基づく開発が推進され発展した。
[今井圭子]
ミシオネス州には、先住民族のグアラニー族へのイエズス会の伝道施設である「サン・イグナシオ・ミニ」をはじめ「ヌエストラ・セニョーラ・デ・サンタ・アナ」「ヌエストラ・セニョーラ・デ・ロレート」「サンタ・マリア・ラ・マジョール」が残り、隣国ブラジルの「サン・ミゲル・ダス・ミソンイスの遺跡群」とともに、1983年および1984年にユネスコ(国連教育科学文化機関)により「グアラニーのイエズス会伝道施設群」として世界遺産の文化遺産に登録された(世界文化遺産)。
[編集部]
アルゼンチン北東部の都市。ミシオネス州の主都。人口25万2981(2001)。17世紀半ば,イエズス会の布教区イタプアが建設された地点に位置するが,布教区がパラグアイのエンカルナシオンに移動してから200年ほど放置されていた。ようやく19世紀の半ばに市の建設が始まり,1870年にはコリエンテス州政府が建設を決定し,79年独立期の政治指導者であったポサダスGervasio Antonio de Posadasにちなみ命名された。81年新設のミシオネス準州に編入され,3年後にその主都となり,ミシオネスの州昇格(1953)を機に州都となった。マテチャをはじめとする農産物の集散地として,またパラグアイと結ぶアルゼンチン側の窓口として重きをなしている。
執筆者:松下 洋
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