マイエロバー(その他表記)Marie Majerová

改訂新版 世界大百科事典 「マイエロバー」の意味・わかりやすい解説

マイエロバー
Marie Majerová
生没年:1882-1967

チェコ女流作家女性心理感情を描いた作品から,しだいに社会問題を扱う作品へと移行し,代表作にプロレタリア小説《サイレン》(1935),その続編ともいえる《坑夫バラード》(1938)などがある。また社会主義的児童文学にも筆をそめ,傑作《女ロビンソン》(1940)を残している。
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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「マイエロバー」の意味・わかりやすい解説

マイエロバー
Majerová, Marie

[生]1882.2.1. プラハ
[没]1967.1.16. プラハ
チェコの女流小説家。貧しい階級を描く社会主義リアリズムの作家で,『処女性』 Panerství (1907) ,『共和国広場』 Náměstí republiky (14) ,『最も美しい世界』 Nejkrásnější svět (23) などの作品を経て,『サイレン』 Siréna (35) ,『炭坑夫のバラード』 Havířská balada (38) を発表。

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百科事典マイペディア 「マイエロバー」の意味・わかりやすい解説

マイエロバー

チェコの女性作家。初めは女性の心理や感情を描いた作品を書いていたが,しだいに社会問題を扱うようになった。三代にわたる炭鉱夫の生活を描いたプロレタリア小説《サイレン》(1935年)が代表作とされ,国外でもよく知られている。その続編ともいうべき《坑夫のバラード》(1938年)のほか長編《この上なく美しい世界》(1923年)などがあり,児童文学にも中編《ブルーノ》(1930年)や長編《少女ロビンソン》(1940年)などの傑作がある。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「マイエロバー」の意味・わかりやすい解説

マイェロバー
まいぇろばー
Marie Majerová
(1882―1967)

チェコスロバキアの女流小説家。3歳で父を失い、苦しい少女時代を炭鉱町クラドノで送り、しだいに社会主義運動に参加し、のちに共産党員となる。若い娘の内面的成長を描いた長編『一番美しい世界』(1923)、チェコのプロレタリア小説の代表作『サイレン』(1935)、『鉱夫のバラード』(1938)のほか、旅行記や『女ロビンソン』(1940)など多くの童話がある。

飯島 周]

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