マイエロバー(読み)まいぇろばー(英語表記)Marie Majerová

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「マイエロバー」の意味・わかりやすい解説

マイエロバー
Majerová, Marie

[生]1882.2.1. プラハ
[没]1967.1.16. プラハ
チェコの女流小説家。貧しい階級を描く社会主義リアリズムの作家で,『処女性』 Panerství (1907) ,『共和国広場』 Náměstí republiky (14) ,『最も美しい世界』 Nejkrásnější svět (23) などの作品を経て,『サイレン』 Siréna (35) ,『炭坑夫バラード』 Havířská balada (38) を発表。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「マイエロバー」の意味・わかりやすい解説

マイェロバー
まいぇろばー
Marie Majerová
(1882―1967)

チェコスロバキアの女流小説家。3歳で父を失い、苦しい少女時代を炭鉱町クラドノで送り、しだいに社会主義運動に参加し、のちに共産党員となる。若い娘の内面的成長を描いた長編『一番美しい世界』(1923)、チェコのプロレタリア小説の代表作『サイレン』(1935)、『鉱夫のバラード』(1938)のほか旅行記や『女ロビンソン』(1940)など多くの童話がある。

飯島 周]

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