日本大百科全書(ニッポニカ) 「マイト」の意味・わかりやすい解説 マイトまいとConrad Mei(j)t(1475ころ―1550ころ) ドイツの彫刻家。ウォルムス生まれ。1506~09年ウィッテンベルクのクラナハ(大)の工房でフリードリヒ賢明侯のために働く。12年メケレンのネーデルラント総督マルガレーテの宮廷彫刻家となり、そこにデューラーが彼を訪ねている。34年以後アントウェルペン(アンベルス)に住み、同地に没したと推定される。彼は後期ゴシックからルネサンスへの橋渡しをした彫刻家として知られ、代表作にはマルガレーテとその一族の墓碑、小彫刻では『ユディト』(ミュンヘン、バイエルン国立美術館)がある。[野村太郎] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「マイト」の意味・わかりやすい解説 マイトMeit, Conrat [生]1485. ウォルムス[没]1544. アントウェルペンドイツ出身のフランドルの彫刻家,木版画家。ゴシックからルネサンスへの移行期の作家で,1506~10年ウィッテンベルクのフリードリヒ賢公,12年オーストリアのネーデルラント総督マルガレーテに仕える。作品としては『聖母半身像』 (1525頃,ブリュッセル) ,『マルガレーテの墓碑』 (26~31,ブロ聖堂) がある。 34年アントウェルペンに移住し,36年画家組合に登録される。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報