翻訳|Macedonian
マケドニア共和国の公用語で,スラブ語派の南スラブ諸語に属し,系統上はブルガリア語に最も近い。マケドニア人は共和国の総人口の66%余の約129万(1994)を占めるが,ほかに隣接するブルガリア西部とギリシア北部に合わせて30万以上のマケドニア語人口の存在が推定される。国語としての歴史は1945年に始まり,主都スコピエを含む西部方言の一部を基礎として標準語の諸規範確立の過程が進行中である。キリル文字のセルビア型バリエーションを用いるが,ブルガリア語と同様,名詞格変化を失ったほか,動詞不定形の消失,後置的冠詞の存在,人称代名詞斜格付接形の重複的使用など,いわゆるバルカニズムの特徴を強く示す一方,アクセントは終りから3音節目(2音節語では頭位)に固定し,スラブ基語の鼻母音*o(*は再構・措定形であることを示す)に対応するaを有するなど,一連の独自性も示す。
執筆者:佐藤 純一
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
…西スラブ諸語は文字としてラテン文字を用いている。南スラブ諸語にはスロベニア語,セルビア・クロアチア語,マケドニア語,ブルガリア語が属する。この南のスラブ語はさらに東西二つのグループに下位分類され,東のマケドニア語とブルガリア語はもともとスラブ語にあった曲用変化を失うとか,他のスラブ語にない冠詞を発達させるなど変化が著しい。…
…また,ほかに旧ソ連を主とする国外に約50万人程度のブルガリア系住民が推計されている。ブルガリア語はインド・ヨーロッパ語族のスラブ語派に属し,マケドニア語とともに南スラブ語の東方分枝をなすが,南スラブ語としてセルビア・クロアチア語,スロベニア語とも著しい親縁関係を示している。スラブ語派中最古の10世紀にさかのぼる文献を有するが,10~11世紀の古ブルガリア語Old Bulgarianはいわゆる古教会スラブ語(古代教会スラブ語)資料の中心をなし,当時の各地の正教徒スラブ人の共通の文語としての役割を果たした。…
※「マケドニア語」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
米テスラと低価格EVでシェアを広げる中国大手、比亜迪(BYD)が激しいトップ争いを繰り広げている。英調査会社グローバルデータによると、2023年の世界販売台数は約978万7千台。ガソリン車などを含む...
11/21 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新
10/29 小学館の図鑑NEO[新版]動物を追加
10/22 デジタル大辞泉を更新
10/22 デジタル大辞泉プラスを更新
10/1 共同通信ニュース用語解説を追加