アメリカ合衆国、ケンタッキー州南部の国立公園。世界最大の石灰岩の洞穴を中心とする。面積214平方キロメートル。1926年制定。1799年に発見されたこの地下洞穴は、全長580キロメートル以上で、五層構造をもち、洞内温度は12℃と一定温度を保つ。内部は多くの部屋に分かれ、石筍(せきじゅん)や石柱の形状からフローズン・ナイヤガラ、スノーボール・ルーム、ルーズベルト・ルーム、マンモス・ドームなどの名前がつけられており、目を見張る光景が展開される。洞穴の最下位部をエコー川が流れ、メクラウオ、コウモリやわずかの昆虫類が洞内に生息する。地上は深い緑に覆われ、野生生物も多い。1981年に世界遺産の自然遺産として登録されている(世界自然遺産)。
[作野和世]
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